2016年4月26日火曜日

Si5351A 7MHzCWトランシーバー受信部作りかけ

Si5351A制御と操作部が一応ひととおり完成したところで、次にアナログ部分の試作に入ります。

机上で設計してからすべてを試作すると色々と大変ですし、またDDSのときに一度頓挫してしまった苦い経験から確認しながら少しずつ作っていこうと思いました。

まずは受信部から、シングルスーパーを想定して最初にプリアンプ、周波数変換、クリスタルフィルター、中間周波増幅初段部分まで作りました。

Si5351Aの出力レベルが充分高いので、ミクサーや検波にはDBMを使用することにして挿入損失を見越して2SK241の1段プリアンプを置き、通過帯域300Hzの4MHz5poleのクリスタルフィルターを通してプリアンプと同じく2SK241で1段増幅したところで一度区切りました。

クリスタルフィルターは以前実験したときにも使用した、4MHzのHC49US小型水晶振動子を5本使ったラダー型のものです。aitendoで10本150円でした。

 この手のものは以前秋月で購入したものと同様に端子間容量が1.7pFと小さく、ネットワークアナライザで測定した直列共振・並列共振周波数差が4kHzほどと狭く、Qも高いためFilterDesignで割り出した通過帯域300Hzのフィルターは、入出力インピーダンスが1.4kΩで高めの上にグラウンドと並列に挿入する容量も小さく、やはりSSB用など通過帯域が広いフィルターにはこの手の水晶振動子は不向きであろうと再認識しました。

フィルターモジュール 100円ちょっと
FilterDesignで測定したXTALの各パラメータを入力して割り出しました
通過帯域はやや広めの400Hz程度でした
測定条件が整っていませんが、挿入損失は約10dBといったところでしょうか。通過帯域も若干300Hzよりは広くなりましたが通常の運用にはこれで充分でしょう。

 この状態でVFO部の局発出力を接続してIF出力をFT817NDのアンテナ入力につなぎ、4MHzにダイヤルを合わせ、適当なアンテナをつないでワッチしてみました。

クリスタルフィルター付きのクリコン(死語?)といった感じ


 817直接受信よりも信号強度が強くまずは一安心。後日SGとスペアナで確認しようと思います。

次は中間周波増幅後段と検波回路へ進めます。

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